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| ■若いコたちの中絶や性感染症が増えている |
10代の人工妊娠中絶と性感染症は、過去に例をみないスピードで増加し、新たな視点での取り組みが必要とされている。日本人は「性」をテーマに話し合ったり、相談し合うことが苦手だが、まず、日常の生活の中で、親子や学校、友人、そして男女の間でも、性について話し合い、コミュニケーションを円滑に図ることが、これらの課題の解決につながるのではないかと僕らは考え、「男女の生活と意識に関する調査」を16〜49歳の男女個人3,000人を対象に行なった。その調査結果から、注目したいポイントを紹介してみよう。
※厚生労働省科学研究費補助金(子ども家庭総合研究事業)研究「望まない妊娠、人工妊娠中絶を防止するための効果的な避妊教育プログラムの開発に関する研究」(主任研究者佐藤郁夫自治医科大学産科婦人科学教室名誉教授)と(社)日本家族計画協会の共同研究として実施
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| ■何が性行動をキメているのだろう? |
一般的な「行動や考え方で最も影響を受けたもの」は、男女ともに「親」「友人」だが、20歳未満では男女とも「親」を挙げる人が低い一方、「友人」や「学校」の占める割合が高くなっている。「学校」あるいは「学校教育」などが「マスコミ」以上に、20歳未満の男女の生活や考え方に影響を及ぼしているわけだ。
親子が「性」をテーマに話をすることは極めて稀だが、「普段、親とよく話していた男性」は、「セックスするまでの交際期間が延びる」傾向があり、「親と話をした」と回答する男女は「初めてのセックスで避妊した」の割合が高い傾向にあった。特に男性への性教育の在り方が問われている今日、子どもと親との普段の会話があるかどうかが、男性の性行動に大きな影響を及ぼしていることはとても興味深い。
◆初めてセックスした相手と出会ってからセックスするまでの期間
「男性」 |
| |
1日(出会った
その日) |
1週間
未満 |
1カ月
未満 |
3カ月
未満 |
6カ月
未満 |
1年
未満 |
3年
未満 |
3年
以上 |
不明 |
| 合計 |
12.2% |
4.4% |
19.1% |
18.6% |
14.1% |
11.0% |
6.7% |
3.0% |
11.0% |
| 普段、親との話 |
よく話をした |
9.6% |
4.3% |
18.3% |
21.7% |
17.8% |
11.3% |
6.1% |
2.6% |
8.3% |
| 時々、話をした |
12.6% |
3.8% |
17.6% |
17.2% |
12.6% |
11.5% |
8.0% |
3.1% |
13.7% |
ほとんど話を
しなかった |
20.6% |
3.2% |
28.6% |
14.3% |
7.9% |
6.3% |
4.8% |
3.2% |
11.1% |
まったく話を
しなかった |
0.0% |
37.5% |
25.0% |
12.5% |
12.5% |
12.5% |
0.0% |
0.0% |
0.0% |
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◆初めてセックスした相手と出会ってからセックスするまでの期間
「女性」 |
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1日(出会った
その日) |
1週間
未満 |
1カ月
未満 |
3カ月
未満 |
6カ月
未満 |
1年
未満 |
3年
未満 |
3年
以上 |
不明 |
| 合計 |
2.6% |
3.2% |
13.9% |
23.7% |
16.5% |
19.0% |
9.0% |
2.2% |
10.0% |
| 普段、親との話 |
よく話をした |
2.9% |
2.2% |
13.9% |
24.8% |
15.3% |
18.7% |
9.5% |
2.7% |
10.0% |
| 時々、話をした |
1.2% |
5.3% |
12.2% |
21.5% |
16.7% |
21.5% |
8.9% |
1.6% |
11.0% |
ほとんど話を
しなかった |
5.2% |
1.7% |
20.7% |
25.9% |
22.4% |
12.1% |
6.9% |
1.7% |
3.4% |
まったく話を
しなかった |
0.0% |
0.0% |
20.0% |
0.0% |
40.0% |
0.0% |
0.0% |
0.0% |
40.0% |
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また、17.2%の女性が人工妊娠中絶を経験しており、しかもそのうちの33%が中絶を繰り返すという結果となっているが、「普段、親と話さなかった」人ほど中絶を繰り返す率が高くなっていることも見逃せない。
◆人工妊娠中絶の手術の有無
「女性」 |
| |
1回 |
2回 |
3回 |
4回 |
5回以上 |
一度もない |
わからない |
不明 |
| 合計 |
11.5% |
4.6% |
0.7% |
0.2% |
0.2% |
76.7% |
1.4% |
4.7% |
| 普段、親との話 |
よく話をした |
10.3% |
3.9% |
0.4% |
0.0% |
0.0% |
80.8% |
1.4% |
3.3% |
| 時々、話をした |
12.5% |
5.2% |
1.0% |
0.3% |
0.3% |
73.4% |
2.0% |
5.2% |
ほとんど話を
しなかった |
14.9% |
7.5% |
1.5% |
0.0% |
1.5% |
65.7% |
0.0% |
9.0% |
まったく話を
しなかった |
0.0% |
0.0% |
0.0% |
20.0% |
0.0% |
60.0% |
0.0% |
20.0% |
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| ■性交開始年齢の早い人の特徴って |
若者たちの望まない妊娠の防止や性感染症の予防という観点から重視されているのは、いかに「性交開始年齢を遅らせるか」「避妊や性感染症予防ができる責任ある行動をとれるか」という点だが、「性交開始年齢が早い人」は母親に対して「嫌い、うっとうしい」「好き、嫌い両方の気持ちがあり複雑」、父親に対して「好き、嫌い両方の気持ちがあり複雑」と評価している。
初めて人を好きだと感じた(初恋)時期が早く、親は、性的なことに関して厳しくなかった(厳しくない)場合が多い。一般に、男女ともに、あまり親とよく話す機会がなく、親に対して否定的な感情をもっている人は、性交開始年齢が早く、避妊にも消極的といえそうだ。性に対して責任ある行動をとるには、育っていく過程で、性に関することでなくても親とのコミュニケーションが重要であるということだろう。
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