性と生殖に関する健康と権利をご存知ですか?
これは女性の健康と人権を守るために、世界女性会議(1995年)で、各国が取り組むべき課題として採択された言葉です。
なぜ“女性”なのでしょう?
女性は妊娠・出産に係るからだのしくみをもち、支援が必要な健康課題がたくさんあるからです。
また、国の人口政策や周囲の都合が優先され、女性が子産みや生き方について自分の意思で決められない国も少なくありません。
リプロダクティブ・ヘルスとは、子供を産むか産まないか、産むとしたらいつ何人産むかを決める権利のことです。
それらを女性自身が、自由に、そして責任をもって決めることができる。そのことを保障しているのです。
「産むのが当たり前」とされたり、不妊やその他の理由で産めない立場の人が産むことを強く期待されたり、
「子供はまだ?」と干渉されたりするとしたら、リプロダクティブ・ライツが守られているとは言えませんね。
様々な生き方や家族のかたちがあります。子供のいる家族だけではなく、シングルの人、夫婦2人の家族、養子を迎えたり、
気の合う仲間同士で暮らす家族。みんな大切な、かけがえのない人生です。
私たちには、どんな選択も、それぞれの生き方として尊重しあえる社会をつくっていく力があります。
みんなで力を合わせて、子供がいてもいなくても、のびのびと生きられる社会にしていきましょう。